健康診断(要予約)
- 区健診(基本健診・がん検診・肝炎ウイルス検診)、後期高齢者健康診査
対象者:新宿区・中野区(基本健診、大腸ガン検診、乳がん検診触診のみ) - 協会けんぽ健診(企業健診)
- 法定健康診断(雇入時健康診断)
対象者:どなたでも可能
当院では内視鏡専門医による胃カメラ、外科専門医による胃バリウム検査を行っています。
区健診とは?
新宿区では、区民の皆様の健康維持と生活習慣病の予防・早期発見を目的として、各種健康診査(健診)を実施しています。対象者や受診期間、検査項目などが年齢や加入している保険制度によって異なりますので、以下に詳細をまとめます。
健康診査の対象者と受診期間
16歳~39歳の方
- 対象:学校や勤務先等で受診機会のない新宿区民の方
- 受診期間:令和6年6月1日から令和7年3月31日まで
40歳~74歳の方
- 対象:新宿区国民健康保険に加入している方、または生活保護等を受給中の方
- 受診期間:令和6年6月1日から令和7年3月31日まで
75歳以上の方
- 対象:東京都後期高齢者医療制度に加入している方(65歳以上の加入者を含む)、または生活保護等を受給中の方
- 受診期間:令和6年5月1日から令和7年3月31日まで
※年齢は令和7年3月31日時点での満年齢です。
※40歳~74歳で新宿区国民健康保険以外の健康保険(健康保険組合・共済組合・協会けんぽ・国民健康保険組合)に加入している方(被扶養者を含む)の健康診査は、各医療保険者が実施します。詳しくは、加入している医療保険者へお問い合わせください。
検査項目
検査項目は年齢や性別、健康状態によって異なりますが、主に以下の項目が含まれます
- 問診
- 身体計測(身長、体重、腹囲など)
- 血圧測定
- 尿検査
- 血液検査(脂質、血糖、肝機能など)
※詳細な検査項目については、新宿区の公式サイトをご確認ください。
費用
健康診査の費用は無料です。ただし、がん検診など一部の検査には自己負担金が発生する場合があります。詳細は新宿区の公式サイトをご確認ください。
受診の流れ
-
受診券の取り寄せ
対象の方には、受診券が送付されます。受診券が届いていない場合は、新宿区健康部健康づくり課健診係(TEL:03-5273-4207)までお問い合わせください。 -
予約
電話(03-3235-5265)にて予約を行ってください -
受診
受診当日は、受診券とマイナンバーカードや保険証などの身分証明書を持参してください。生活保護等受給中の方は、身分証明書の持参は不要です -
結果説明
後日、再診して頂き結果をお伝え致します
健診受診前の注意事項
- 食事制限: 健診の10時間前からは水以外の飲食物の摂取を控えてください。午後に健診を受ける場合も、朝食は軽めにし、その後は水以外の飲食物を摂取しないでください。これにより、検査結果の精度が向上します。
- アルコールと運動: 健診前日のアルコール摂取や激しい運動は控えてください。
- 服装: 腹囲測定や心電図検査があるため、着脱しやすい服装でお越しください。
定期的な健康診査は、生活習慣病の予防や早期発見に非常に重要です。特に自覚症状がない場合でも、年に一度の健診を受けて、ご自身の健康状態を確認しましょう。
詳細や最新の情報については、新宿区の公式サイトをご確認ください。
協会けんぽ(全国健康保険協会)とは?
協会けんぽ(全国健康保険協会管掌健康保険) は、日本の中小企業の従業員やその家族が加入する 公的医療保険制度 です。大企業の従業員が加入する 健康保険組合 に対し、中小企業の従業員を対象とした健康保険を提供しています。
協会けんぽの概要
- 正式名称:全国健康保険協会(略称:協会けんぽ)
- 設立:2008年(平成20年)10月1日
- 目的:中小企業の従業員やその家族に対する健康保険の運営
- 対象者:
- 中小企業の従業員(正社員、パート・アルバイトの条件付き加入者)
- その扶養家族
- 保険者:全国健康保険協会(厚生労働省の監督下)
加入対象者
① 被保険者(加入者)
主に中小企業の従業員が対象
- 会社員(正社員・パート・アルバイトも条件を満たせば加入)
- 週の所定労働時間が20時間以上で、賃金月額8.8万円以上の短時間労働者(適用拡大事業所)
② 被扶養者
被保険者が扶養する家族
- 配偶者
- 子ども
- 60歳以上の父母
- 同居の親族(兄弟姉妹など)
- 一定の収入以下の条件あり(年間130万円未満、60歳以上や障害者は180万円未満)
協会けんぽの健康診断(生活習慣病予防健診)
協会けんぽ加入者は、年に1回の健康診断の助成を受けられる。
- 対象:35歳以上の被保険者
- 費用の一部を協会けんぽが負担
- 検査内容:
- 身体測定、血圧測定
- 血液検査(脂質・血糖・肝機能など)
- 胸部X線、心電図
- 胃がん・大腸がん検診(年齢による)
加入者(被扶養者ではなく被保険者)が対象で、会社を通じて受診申し込みが必要。
※被扶養者は別途特定健診を受けることが可能です。
詳しくは協会けんぽの公式サイトへ
協会けんぽの制度をしっかり活用し、健康管理や医療費の負担軽減に役立てましょう
雇い入れ時健康診断(雇入時健診)とは?
雇い入れ時健康診断(雇い入れ健診)は、労働安全衛生法に基づき、企業が新たに労働者を雇用する際に実施する義務のある健康診断です。新しく採用された労働者が、業務に適した健康状態であるかを確認するための重要な検査 です。
雇い入れ健診の法律上の位置付け
- 根拠法:労働安全衛生法 第66条
- 実施義務:事業者(会社)
- 対象:
- 常時雇用される労働者(正社員・契約社員・パート・アルバイト)
- 週30時間以上勤務する労働者(社会保険加入対象者)
- 一定の条件を満たすパート・アルバイト(週20時間以上で条件により適用)
※企業は、雇い入れ時健康診断を実施しないと労働基準監督署から指導を受ける可能性あります。
検査項目(雇い入れ健診の内容)
労働安全衛生規則 第43条 に基づき、以下の項目を実施します。
検査項目 | 内容 |
---|---|
① 既往歴・業務歴 | 健康状態・職業病リスクの確認 |
② 自覚症状・他覚症状 | 疾患の兆候があるかの確認 |
③ 身長・体重・BMI・腹囲 | 肥満度のチェック |
④ 視力・聴力検査 | 仕事に必要な視力・聴力の確認 |
⑤ 胸部X線検査(レントゲン) | 結核・肺疾患のスクリーニング |
⑥ 血圧測定 | 高血圧や低血圧の有無 |
⑦ 貧血検査(血色素量・赤血球数) | 貧血の有無を確認 |
⑧ 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP) | 肝機能障害(肝炎・脂肪肝など)のチェック |
⑨ 血中脂質検査(LDL、HDL、TG) | 動脈硬化リスクの評価 |
⑩ 血糖検査(空腹時血糖) | 糖尿病のリスク評価 |
⑪ 尿検査(糖・蛋白) | 腎臓や糖尿病の兆候をチェック |
⑫ 心電図 | 不整脈・心疾患の有無を確認 |
胸部X線検査・血液検査(肝機能・脂質・血糖)・心電図は、省略可能な場合あり
雇い入れ健診の受診タイミング
- 入社前 or 入社後すぐに受診
- 企業によっては内定者に事前に健診を受けてもらい、結果を提出する場合もある
- 企業負担 or 自己負担(企業の規定による)
- 健診結果は5年間保存する義務がある
健診を受けないまま就業を続けることは違法となるため、企業は必ず実施しなければなりません。
雇い入れ健診の費用
- 一般的な費用相場:5,000~15,000円程度
- 会社負担 or 自己負担:企業によって異なる
- 協会けんぽ加入企業:一部助成制度あり(一般健診)
労働者自身が負担する場合は、会社の指示に従って指定の医療機関で受診。
雇い入れ健診と一般定期健診の違い
比較項目 | 雇い入れ時健康診断 | 定期健康診断(年1回) |
---|---|---|
実施対象 | 新入社員(常時雇用) | 在職中の従業員(常時雇用) |
実施時期 | 入社時(または入社直後) | 毎年1回(事業者が実施) |
法的義務 | あり(労働安全衛生法) | あり(労働安全衛生法) |
主な目的 | 採用時の健康状態確認 | 定期的な健康管理 |
費用負担 | 企業負担 or 自己負担 (企業の規定による) |
企業負担 |
定期健康診断は、雇い入れ健診と基本的に同じ項目を毎年受診します。