ホルター心電図
ホルター心電図とは?
小型の心電計を装着し、通常の生活を送りながら24時間または48時間にわたって心電図を記録する検査です。日常生活の中で生じる不整脈や心筋の異常を詳細に解析できます。
日本における心疾患の主な統計データ
- 心疾患の死亡数: 年間約20万人(全死因の約15%)
- 不整脈の有病率: 心房細動は65歳以上の約5%が罹患
- 狭心症・心筋梗塞: 50歳以上の男性に多く、リスクファクターは高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満症
- 突然死の約60%心疾患(虚血性心疾患・不整脈)に関連
- ホルター心電図の必要性: 不整脈の約30%は日常生活中にのみ発生
ホルター心電図検査のご案内
当クリニックでは、ホルター心電図検査(24時間心電図検査) を実施しております。心臓のリズム異常(不整脈)や狭心症などは、短時間の心電図検査では検出が困難です。ホルター心電図は、日常生活の中で長時間の心臓の活動を記録し、異常を見つけるための有効な検査です。
このような症状のある方におすすめ
- 動悸や息切れがある
- 不整脈を指摘されたことがある
- 突然のめまいや意識消失がある
- 胸の違和感や痛みがある(狭心症の疑い)
- 健康診断で異常を指摘された
検査の流れ
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装着準備(約10分)
- 電極を胸部に貼り、小型記録装置を装着
- 普段通りの生活を送っていただきます
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検査中(24~48時間)
- 入浴や激しい運動は避け、症状が出た際は記録を取る
- 就寝時や運動時の心電図も記録
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装置の取り外しと解析
- 検査終了後、メーカー記録を解析し、当クリニックで読影します
ホルター心電図検査の特徴
- 長時間の記録で発作性の異常を検出
- 日常生活に影響が少ない(小型軽量のため快適に装着可能)
- 症状の発生状況と心電図の関連を評価
- 入院の必要がなく、外来で簡単に実施可能
- 40度の入浴やシャワーも可能
当クリニックのホルター心電図検査の特徴
- 最新の高精度ホルター心電計を使用し、詳細な解析が可能
- 心臓血管専門医、循環器専門医が診断し、個別に適切な治療を提案
- 生活習慣の改善指導も併せてサポート