胃カメラ・ピロリ菌
胃がんの疫学について
胃がんは、日本国内での罹患数および死亡数が依然として高い疾患のひとつです
- 年間の胃がん罹患数: 約13万人(男性約8万人、女性約5万人)
- 年間の胃がん死亡数: 約4万人(がんによる死亡原因の上位)
- 好発年齢: 50歳以上の男性に多く、女性も高齢化に伴い増加
- 5年生存率: 早期発見時は90%以上、進行がんでは50%未満
国際比較(日本と海外の違い)
日本は他国に比べて胃がんの罹患率が高く、その原因の多くはピロリ菌感染率の高さに関連しています。しかし、日本では胃カメラが普及していることにより、早期発見率が高く治療成績も良好です。
胃がんのご案内
当クリニックでは、胃がんの早期発見と予防に力を入れております。 胃がんは日本において依然として高い罹患率を示し、早期の診断と適切な治療が非常に重要です。特に初期には自覚症状が少ないため、定期的な検診が重要とされています。
胃がんの主な症状
- 胃の不快感や痛み(食後の膨満感)
- 食欲不振や体重減少
- 吐き気・嘔吐
- 黒色便(胃内出血の兆候)
- 貧血(倦怠感、めまい)
胃がんの原因とリスク要因
1. ピロリ菌感染(ヘリコバクター・ピロリ)
- 胃がんの最大のリスク要因とされており、日本人の50%以上が感染していると推定されています
2. 食生活の影響
- 塩分の多い食品(漬物、加工肉)
- 燻製食品・焼き魚などの摂取頻度が高い場合
3. 喫煙・飲酒
- 喫煙者は非喫煙者に比べ胃がんのリスクが約1.5倍に増加します
4. 遺伝的要因
- 家族に胃がんの既往がある方は、注意が必要です
5. 加齢
- 胃がんの発症リスクは50歳以上で急増します
当クリニックでの胃がん検査
当クリニックでは、内視鏡専門医による胃カメラの検査を実施しています。
1. 胃内視鏡検査(胃カメラ)
- 口または鼻から挿入し、胃の内部を詳細に観察
- ピロリ菌感染の有無や炎症の程度を評価
2. バリウム検査(胃X線検査)
- 胃の形や粘膜の状態を調べる検査(主に健康診断向け)
3. ピロリ菌検査
- 血液・尿・呼気・便を用いた簡単な検査
検査の流れ
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問診
胃の症状や生活習慣の確認 -
検査実施
胃カメラまたはバリウム検査の実施 -
結果説明
医師からの診断と適切な治療計画のご提案